とと姉ちゃんは2016年年度上半期に放送された朝の連続テレビ小説です。
雑誌『暮しの手帖』の創業者大橋鎭子が主人公常子のモデルとなっています。
ヒロインの高畑充希さんは『ごちそうさん』にも出演の経験があり、ヒロインに抜擢された際は話題になりました。
また主題歌『花束を君に』を音楽活動を休止していた宇多田ヒカルさんが書き下ろし、実に5年ぶりの活動再開を果たしました。
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とと姉ちゃんのキャストは?
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小橋常子(高畑充希)
このドラマの主人公。物怖じしない性格で時に大胆な行動をとることもあります。
父の死後は遺言に従い家長として家を守ります。
口癖はどうしたもんじゃろのう。家族を守ること、妹を嫁に出すこと、家を建てることを目標として奮闘します。
女学校卒業後当時は高給で狭き門であるタイピストとして鳥巣商事に入社のち退職。
甲東出版で働く中、花山伊佐次と出会いあなたの暮しを出版します。
家族を大事にするあまり、自分自身をおろそかにしがちなところがあるが、自分自身の選択に責任を持つことのできる強くしなやかな女性です。
小橋竹蔵(西島秀俊)
常子の父親。幼いころに両親に先立たれ、弟と共に親戚の家を転々としていました。
そのため家族をとても大切にし、娘たちに対して対等な立場でいることを心掛けています。
君子が実家と縁切りしてしまったことを気にしており、滝子にたびたび自分たちの生活を知らせる手紙を送っていました。
結核を患い若くして旅立ってしまいます。
小橋君子(木村多江)
常子の母。おっとりし他性格です。
もともとは青柳商店の一人娘として厳しく育てられたが、竹蔵と出会い反対する実家とは縁を切って結婚します。
竹蔵の死後、遺族支援金の打ち切りを言い渡されると、実家に頭を下げ娘たちと共に戻ります。
滝子が常子を清と結婚させ跡取りにしようと考えていることを知ると、娘たちは自分の思う道を歩ませたいと反発し再び家を出ます。のちに隣家の森田屋で居候をしながら女中として働きます。
小橋鞠子(相楽樹)
常子の長妹。
冷静で慎重な性格です。常子とは年が近いためよく相談を受けています。成績優秀で文学が好きです。
小橋家で唯一大学進学をしています。一時はあなたの暮らし社で記者として働いていたが結婚を機に退職しました。
小橋美子(杉咲花)
常子の次妹。
明るくちゃっかりした性格です。常子からはいつまでも小さい妹として扱われているため不満に思うこともあります。
裁縫が得意で青柳商店の繕い物を任されたこともあります。
戦時中は縫製工場で軍服を縫っていたこともあり、あなたの暮らし社では服飾調査の担当をしていました。
後に結婚して一児の母となる。
小橋鉄郎(向井理)
常子の叔父。竹蔵の弟。
いい加減で金儲けの話に目がないが商才はない性格です。
いつもふらふらしているが、女所帯の小橋家のことは彼なりに気にしており時折様子を見に訪れます。
星野武蔵(坂口健太郎)
帝国大学の学生。分類学を学びます。
植物の観察中に空腹で倒れていたところ、森田屋の配達中の常子たちと出会います。
常子と親しくなるにつれ互いに恋心を持つようになります。
大学院進学後大阪帝国大学の研究員として就職が決定すると、常子に求婚するが、家族の生活を支えなければならないという理由で断られてしまいます。
戦中はインドネシアに出征し、終戦後は製薬会社に就職し、同僚と結婚します。
2児を儲けるが妻は下の子供が2歳の頃に亡くなってしまいます。
以来男手一つで子育てをしてきました。
そんな折、取材に訪れていた常子と再会し、7家族ぐるみの付き合いをするようになり、再び親密になりますが、転勤辞令を受け常子と離れる決意をします。
青柳滝子(大地真央)
常子の祖母。君子の母親。夫亡き後、青柳商店をまとめ上げる女傑です。
君子と竹蔵の結婚に反対して疎遠になるが、竹蔵の死後頼ってきた娘たちを温かく受け入れます。
常子を跡取りにと考えていることを知った君子と再び喧嘩となり、追い出してしまうがずっと君子たちを気にかけ、こっそり孫たちの学費を出していたり、美子におやつをあげていたりもしています。
3カ月後誤解が解け君子と和解します。
隈井栄太郎(片岡鶴太郎)
青柳商店の番頭。
滝子から厚く信頼されているため、度々助言をすることもあります。
青柳清(大野拓朗)
滝子の養子で君子の義弟。明るいが調子に乗りやすい性格です。
滝子には頭が上がらず、滝子とは血の繋がりはないが大切に思っており、癌を患った滝子が木曽へと療養へ行く際には同行しました。
森田まつ(秋野暢子)
森田屋大女将。
滝子とは犬猿の仲であるが、君子たちを受け入れ女中として雇います。
筋の通った人物で、常子が松と竹の弁当を入れ違いで客に届けてしまった際には松を注文した客だけでなく、竹を注文した客にも謝罪しに行ったことを高く評価しました。
森田宗吉(ピエール瀧)
森田屋の大将。まつの息子。口が悪いが人情家。
料理の仕事に誇りをもって働いている。まつと度々口喧嘩をしています。
森田富江(川栄李奈)
宗吉の一人娘。無口だが働きもので、漬物づくりの名人です。
小学校卒業後から森田屋で働きます。長谷川と内緒で交際しており彼の子供を身ごもり結婚します。
大塚寿美子(趣里)
「あなたの暮し」に憧れて会社の門を叩いた若手女子社員。
会社の「研究室」に所属し、美子の指導を仰ぎながらミシンを使用した洋裁実験などの作業を行なっています。常子からは「すみちゃん」と呼ばれ可愛がられています。
長谷川哲典(浜野謙太)
森田屋の板前。お調子ものだが気のいい人物。富江と結婚します。
中田綾(阿部純子)
常子の級友。卒業後は医師と結婚し長男をもうけます。
徴兵された夫が戦死してしまうと実家を頼るが、東京大空襲にあい実父と家を失ってしまいます。戦後はカフェ浪漫で女給として働いているところ常子と再会します。
あなたの暮らしの商品試験やモニターを手伝い社員として働くようになります。
新沼康恵(佐藤仁美)
カフェ浪漫で働く、綾の先輩女給。面倒見のよい姉御肌の性格です。
あなたの暮らしの商品試験に協力します。
早乙女朱美(真野恵里菜)
鳥巣商事の先輩タイピストであり浄書室の責任者。
タイピストという仕事にプライドを持っており、自分にも他人にも厳しい性格です。
タイプの腕のない常子を当初は認めなかったが、努力する常子を次第に認めるようになります。
花山伊佐次(唐沢寿明)
元帝大新聞編集長。
病気で満州部隊を除隊後内務賞で軍事標語作家として勤務する中、甲東出版の元号を取りに来た常子と出会います。
戦中に自信が作ったスローガンが多くの人を死なせたと考えており絶筆する決意をしていたが、常子の出版への熱意に刺激を受けあなたの暮らしの出版に携わるようになります。
仕事情熱を持ち、厳しくも温かく常子を導きます。
暮しの手帖の編集長花森安治がモデルです。
とと姉ちゃん 暮しの手帖とは?
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とと姉ちゃんでは『あなたの暮らし』と名付けられています。
家庭婦人を読者のターゲットにして料理、ファッションなどの記事を載せました。
特に有名なのは、商品テストの記事です。
高度成長期になるとたくさんの商品が登場しましたが、粗悪品も多くありました。
そこで大橋鎭子達は独自に商品テストを行い結果を記事にしました。
これをきっかけに高度成長期の日本の工業用品の品質が良くなったとも言われています。
商品テストは2007年のリニューアルまで続けられました。
とと姉ちゃんでもこの商品テストをもとにしたエピソードが登場しています。
とと姉ちゃんの朝ドラのキャストや相関図は?暮らしの手帖とは?まとめ
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女性として仕事をする苦労や戦争によってあきらめざるを得ない状況など、今の働く女性の苦労と通じるものがあります。
高度成長期に合わせ、仕事が拡大してゆく中、みんなを幸せにする雑誌作りをするという目的を忘れずに変化してゆく常子の魅力がまぶしく、爽やかな気持ちにさせてくれるドラマです。